🎵 リトミック講師とは?音楽とともに子どもの“心と体”を育む仕事

地域ではたらく

「音楽に合わせて体を動かすって、子どもにとってはただの遊びじゃないの?」
私も最初はそう思っていました。

でも、リズムに合わせてジャンプしたり、止まったり、音を聞いて反応したり――
そのひとつひとつが、子どもたちの“心”や“体”、“考える力”を育てていることを知ったとき、少し驚きました。

そんな成長をそっと後押しするのが、リトミック講師という仕事。
音楽とふれあいながら、子どもの「いま」と「未来」に寄り添える仕事です。

「子どもが好き」「音楽が好き」
そんな気持ちを大切にできる方にとって、新しい選択肢になるかもしれません。

リトミックとは?遊びと学びが重なる”音の教育”

音楽で遊ぶことが、どうして教育になるの?」
最初はそんな疑問が浮かぶかもしれません。実際、私も最初はそうでした。

看護学校時代に小児で学んだ子供は遊びの中で成長をしていく。と学んだことを覚えています。

リトミックは、音楽を“感じて、考えて、動く”ことで、子どもの力を育てていく教育法なんです。

🎵 リトミックは、“五感を使った音楽あそび”

リトミックは、ただ音楽を聴いて楽しむだけでなく、
音に反応して体を動かしたり、表現したりする中で、子どもの発達をうながしていきます。

たとえばこんなことをします

🎶 ピアノのリズムに合わせて歩く・止まる・ジャンプする
 → 音を「聴いて、考えて、動く」力が育ちます 

👏 手をたたいたり、楽器でリズムをまねしたり
 → 聞き取る力・まねる力・集中力がついていきます

😊 表情や動きで感情を表現する
 → 自分の思いを相手に伝える力が養われます

こう聞くと思い出すのが、、、幸せなら手と叩こう!幸せなら足鳴らそ🎵が浮かびますよね

リトミックは感覚・運動・思考・感情を、音を通して自然に育てる活動なんです。

📚 歴史ある教育法。でも、むずかしく考えなくて大丈夫

リトミックの考え方は、スイスの音楽教育家「ダルクローズ」さんが始めたものですが、
現代では、日本でも子育て支援や保育・療育の現場で広く活用されています。

とはいえ、歴史や理論を知らなくても心配いりません。
子どもと一緒に「音を感じて動く」ことを楽しむ中で、自然と学びが生まれていくのがリトミックの魅力です。

👶 対象年齢は?どんな子に向いている?

リトミックは、0歳の赤ちゃんから小学校低学年くらいまでの子が主な対象です。
音楽が言葉よりも先に届くこの時期に、リトミックはとても効果的なんです。

また、発達に特性のある子どもたちにとっても、音と体を使った学びは有効だと言われていて、
最近では、療育施設や放課後等デイサービスなどでも導入が進んでいます。

一般的には小さい子供が対象のイメージだと感じやすいですが、高齢者にも心身に良い影響を与えるとも言われています。

🧩 「遊び」と「教育」がつながる場所

リトミックは、パッと見では音楽に合わせた“遊び”のように見えるかもしれません。
でもその中には、「考える」「感じる」「伝える」「動く」といった力を育てる仕掛けがたくさん詰まっています。

そしてその“あそび”の時間を、子どもたちと一緒につくっていくのが――リトミック講師という仕事なのです。

リトミック講師の仕事と役割とは?

音楽に合わせて動いたり表現したりするリトミック。
その時間を子どもたちと一緒に作っていくのが、リトミック講師の仕事です。

「ただ楽しく音楽を流していればいい」というわけではありません。
子ども一人ひとりの表情や反応を見ながら、その日のレッスンを柔軟に変えていく。
そんな“観察力”と“即興力”も求められる、奥深いお仕事なんです。

🎹 リトミック講師の主な仕事は何してるの?

📌 1. レッスンの企画・準備

季節や年齢、子どもの発達に合わせて、毎回内容を考えます。
「春だからお花をテーマにしよう」とか「今日はテンポの違いを感じてもらおう」など、テーマはさまざま。

📌 2. ピアノやCDを使った実演

講師自身がピアノを弾いたり、リズムを刻んだりして、子どもたちをリードします。
即興でテンポを変えたり、動きを促すアレンジをすることもあります。

📌 3. 子どもへの声かけ・フォロー

楽しめているか、ついてこられているかを観察しながら、必要に応じてフォローをします。
「いいね!そのジャンプ上手だね」といった一言が、自信や安心感につながります。

📌 4. 保護者への報告やアドバイス

教室によっては、レッスン後に保護者へ子どもの様子を伝えることも。
「今日はお友だちの動きをまねする様子がありましたよ」など、ちょっとした成長の気づきを共有します。「今日こんなことしたんだよー」と家での会話も弾みますよね🎵

🏫 活躍の場は?どこで働けるの?

調べていくとリトミック講師が活躍する場所は、意外とたくさんあることに驚きました。

私自身、リトミックという言葉を聞いたことがあったのは、子育てをしている最近のことです。

それまでこのようなジャンルがあるとは全く知らなかったんです。私と同じようにまだ知らない人もいると思いますし、知っている人もより知識を深めていけれたらうれしいです。

👶 子育て支援センター・児童館

地域の親子イベントや週1のリトミック講座などで活動するケース。

🏫 保育園・こども園

園でのカリキュラムの一環として外部講師として招いたり、保育士が資格を取って導入しているところもあるようです。

🎹 音楽教室・自宅教室

ピアノ教室やリトミック専門の個人教室など。フリーランスとして開業する人も多いです。

🤝 放課後デイサービス・療育施設

発達に特性のある子どもたちに向けて、リトミックを取り入れるケースが増加中。

🧑‍🏫 「即興」が多いけど、経験はなくても大丈夫かな?

「音楽を教える」と聞くと、少し身構える方もいるかもしれません。
でも、リトミックの世界では「正しく演奏すること」よりも、子どもと呼吸を合わせて楽しむことが大切にされます。

✅ピアノが少し弾ける

✅子どもとの時間が好き

✅自分も一緒に楽しめる

そんな人なら、未経験からでも十分スタートできる仕事として活躍されている人が多く、興味のある方はチャレンジしてもいいいのではないでしょうか?

必要な資格やスキルは?未経験からでも目指せる

ここまでの話を聞いて「リトミック講師になりたい」と思ったとき、
まず気になるのが「資格がないとできないのかな?」ということですよね。

実は、国家資格のような必須条件はありません。
ただし、リトミックの基本を学んだり、教える力をつけるために、民間資格の取得を目指す人が多いのが現状です。

🎓 資格は“必須”ではないけれど、あった方が安心

📌 よく知られている団体

リトミック研究センター(初級・中級・上級)
 → 教室運営も視野に入れた内容で、受講者が多いみたいです。

NPO法人リトミック研究会
 → 指導法だけでなく、感性を育てる理論面にも力を入れていているようです。

日本ジャック=ダルクローズ協会
 → 本場スイスの理論を重視した専門的な学び

いずれも、講座+実習+修了試験という形で学ぶスタイルが多く、
働きながら受講する方や、子育てと両立して学ぶ方もたくさんいます。

📚 受講スタイルも多様。オンライン講座も増えています

最近では、インターネットが普及して対面だけでなくオンラインや通信講座でも学べる機会が増えてきました。

  • 土日だけの短期集中講座
  • 自分のペースで進められる動画教材
  • 子連れ受講OKの会場講座 など

ライフスタイルに合わせて学びやすい環境が整ってきているのも、リトミックの魅力の一つです。

🎹 必要なスキルは?音楽経験がなくても大丈夫なの?

「ピアノが弾けないと無理なのかな…」と思われがちですが、
実際には楽譜が読めなくても始められるコースも存在します。

もちろん、ピアノやリズム感があると活動の幅が広がりますが、それ以上に大切なのは…

一言で言うと子どもが大好き!”

これに尽きると思います。

堅苦しくいうのであれば、

子どもに寄り添う気持ち

一緒に楽しもうとする姿勢

小さな変化に気づける観察力といったところでしょうか。

とくに“上手に教える”よりも、とにかく“子どもと一緒に楽しむ”ことを大切にするのがリトミックの指導スタイルです。

どんな人に向いている仕事?「好き」が原動力になる職業

リトミック講師は、子どもと音楽に寄り添う仕事です。
でも「特別な才能がないとできないのかな?」と心配する必要はありません。

この仕事に向いているのは、すごい技術を持っている人ではなく、子どもが好きで
子どもの“今”にしっかり向き合える人です。

🌱 こんな人に向いています

🧒 子どもが好きな人

何度も言いますが、一番重要なことは、子どもと関わるのが楽しいと思える気持ちが、まずは一番の原動力になります。

🎵 音楽が好き・体を動かすのが好きな人

楽しくリズムに乗ったり、表現することに抵抗がない人にはぴったり。ピアノが得意でなくてもOKです。得意であればもっといいと思います。

👀 小さな成長に気づける人

「今日はいつもよりよく声を出せていたな」「最初よりリズムをとれるようになってる」
そんな“ちょっとした変化”を見つけて喜べる人は、子どもに安心感を与える存在になれます。

子どもは親や大人をよくみていますよね。伸び代が大きい子どもにとって

良い学びは大きな成長につながります。それほど幼少期の学びは大切です。

先人たちは”三つ子の魂百まで”とはよく言ったものです。

🤝 保護者との関係づくりができる人

子どもだけでなく、保護者の方とコミュニケーションを取る場面もあります。
「頑張ってましたよ」「今日は○○ができました」と伝えられるひと言が、信頼にもつながります。

子どもは認められたい承認欲求が強く、褒められるのが大好きですよね。

💡 こんな方にもおすすめです

保育士や幼稚園教諭の資格を活かして、少し違う形で子どもと関わりたい人

ピアノや音楽教室の先生で、リトミックをレッスンに取り入れたい人

子育て経験を活かして、新しい仕事を始めてみたい人

特に近年は、「子育てが落ち着いてきたから、今度は誰かの成長を見守りたい」
そんな思いで講師を目指す方も増えてきているようです。

🔍 向いていない人っているの?

強いて言えば、正解や成果を求めすぎてしまう人には、少し苦しく感じるかもしれません。
リトミックは、はっきりした「できた/できない」ではなく、子どもが“楽しむこと”そのものが大切にされます。完璧にすることは求めていません。

一緒に楽しんで、時には待ってあげて、見守ってあげられること。
それが何より大切な“スキル”と言えると思います。

働き方と収入の目安は?「やりがい」と「自由さ」が魅力

リトミック講師の働き方は、いわゆる“会社員”とは少し違います。
多くの場合は、フリーランスや業務委託の形で活動する人が多く、働き方にも幅があります。

だからこそ、自分のライフスタイルに合わせて、
「週に1回だけ」「子育てと両立しながら」「本格的に教室を運営する」など、自由度の高い仕事でもあります。

💼 主な働き方のパターン

🏡 自宅教室を開く

  • 自宅の一室やレンタルスペースを活用
  • 自分のペースでカリキュラムや料金を設定できる
  • 宣伝や集客は自分で行う必要あり

📖 教室運営のコツが詰まった実践ガイド

ピアノやリトミック教室を運営するうえで欠かせない知識を、経験豊富な著者が丁寧に解説
生徒募集・保護者対応・レッスン設計まで、これから開業を考えている方にもぴったりの内容です。

※ピアノ教室だけでなく、リトミックや複合型教室にも応用しやすいノウハウ本です。

🏫 教育・福祉施設で講師として活動

  • 子育て支援センター、保育園、放課後等デイサービスなどで外部講師として勤務
  • 週1〜2回の非常勤で働く人も多数いるようです。
  • プログラムや方針は施設と相談しながら行います。

🎹 ピアノ教室や音楽教室での導入

  • すでにある音楽教室で、リトミックコースを設ける形
  • ピアノレッスンとの組み合わせで差別化しやすいとも言われています。
働き方 月収目安 備考
子育て支援施設(週1回) 3〜5万円 地域イベント的な働き方
自宅教室(週3〜4クラス) 10〜25万円 定員・月謝設定により変動
音楽教室の講師(業務委託) 時給2,000円〜 集客は教室側が担うことも

📈 収入アップのポイントは「組み合わせ」

リトミックだけに限定せず、次のようにスキルを掛け合わせることで、収入を安定させている講師も多くいます。

  • ピアノ教室と併設して運営
  • ベビーマッサージや英語リトミックなどと組み合わせ
  • YouTube・SNSでの発信+教材販売

実際に、「午前中はベビーリトミック、午後はピアノレッスン」といった組み合わせで活動する方もいます。

リトミック講師になるには?最初の一歩と学び方

🎓 自宅で学べる!リトミック認定講師養成講座

「子育てと両立できる働き方がしたい」「好きな音楽を仕事にしたい」
そんな方にぴったりの、初心者向けリトミック認定講師講座です。

通学不要・動画学習+テキスト教材で、自宅でしっかり学べる内容。
全国から受講者が増えている、注目の人気コースです。

※(一社)国際あそびうた音楽協会認定。実績ある団体で安心して学べます。

興味を持たれた方は、「私にもなれるのかな…?」
リトミック講師に興味を持っても、どうやって始めたらいいのか分からない方も多いと思います。

でも大丈夫。
実は、未経験からでもチャレンジしやすい学びの仕組みが整っているのが、この仕事の魅力でもあります。まずは、やってみたいというその一歩がとても重要なんです。学びに年齢は関係ありません。

私自身が事実そうであったように、まずは一歩足を出すことが大切なんです。不安もわかります、新しいことするのは誰だって怖いものですよ。遠回りした経験からはっきりといえることです。

📘 講座や資格から始めるのが一般的

リトミック講師として活動する人の多くが、まずは民間の養成講座を受講しています。

在宅OKの通信講座から始めてみませんか?資料請求はこちらから👇

🏫 主な団体と特徴:

  • リトミック研究センター(RMS)
     → 初級〜上級まで段階的に学べる。教室開業を視野に入れる人向け。
  • NPO法人リトミック研究会
     → 発達支援の視点も強く、保育や療育の現場で活かしやすい。
  • 日本ジャック=ダルクローズ協会
     → 本格的なリトミック理論を学びたい方向け。

学ぶ内容は、「子どもの発達」「音楽の基礎」「即興の指導法」など、初心者でもわかりやすい構成になっています。

🖥 オンラインや短期講座も増加中

以前は通学が中心でしたが、最近ではオンライン受講や動画講座など、柔軟なスタイルが増えてきています。

たとえば:

  • 土日だけの週末集中講座
  • 自宅でできるオンライン受講コース
  • 子育て中でも安心な自分のペースで進められる学習 など

場所や時間に縛られず学べるので、仕事や育児と両立しながら資格を取る方も多いです。

わかりやすく表にしてみました。👇

団体名 特徴 向いている人
リトミック研究センター 初級〜上級まで段階的に学べる
教室開業にも対応
教室運営も視野に入れたい人
NPO法人リトミック研究会 保育・発達支援の視点も重視 子どもの発達を深く学びたい人
ジャック=ダルクローズ協会 理論中心の本格派
スイス由来の教育法を体系的に学べる
音楽教育を深く追求したい人
📘 **リトミックの基本がやさしく学べる入門書** はじめての方にもわかりやすく、**「リトミックって何から始めたらいいの?」**という疑問に答えてくれる一冊です。 指導法だけでなく、子どもとの関わり方や教室運営のヒントまで、**現場で役立つ内容がしっかり詰まっています。**

📘 リトミック講師のはじめに揃えたい教材

  • 『基礎からわかるリトミック! リトミック!』:教える視点と遊びの感覚をバランスよく学べる入門書。(解説書+アイディア満載)
  • 『英語絵本リトミック とらいあ』(CD付):歌と絵本で、親子のふれあいにも使える英語×リズムの教材。
  • リトミック用打楽器セット(マラカス・タンバリン・木琴など):色んな音を体験するためのボリュームセット。導入の強い味方。

中でも、これからリトミックを始めたい方に特におすすめなのが、以下の入門書です👇

📘 リトミックの基本がやさしく学べる入門書

はじめての方にもわかりやすく、「リトミックって何から始めたらいいの?」という疑問に答えてくれる一冊です。
指導法だけでなく、子どもとの関わり方や教室運営のヒントまで、現場で役立つ内容がしっかり詰まっています。

※楽天・Amazon両対応。リトミックをこれから始めたい方の“教科書”として定番の1冊です。


🟨 あとがき:音楽が“誰かの成長”を支えるということ

リトミック講師という仕事を調べるまでは、
「音楽を教える人=ピアノや歌が上手な人」というイメージを持っていました。

でも実際には、子どもと一緒に音を楽しんで、
その中で「できた!」という瞬間をそっと支えていく
そんな“伴走者”のような役割なんだと気づきました。

特別なスキルがなくても、
子どもが好き」「音楽が好き」「誰かの成長に関わりたい」
そんな気持ちがあれば、きっと始められる仕事です。

最初から本業とまではいかなくても、好きなことが仕事としてできて、さらには一緒に楽しめる環境が作れる、そういう環境はなかなかないですよね。

そしてなにより、子どもたちが笑顔で楽しむ姿には、
私たち大人が忘れていた「純粋に楽しむ気持ち」が思い出され心が豊かになれると思います。

「自分にもできるかも」と少しでも思えたら、
最初は誰にでも新しいことに挑戦することは怖いし、不安も多いと思います。その一歩を踏み出すことが大切だと感じます。まず第一歩、行動の先に見えてくるものがきっとあると思いますよ。

これからも実際にはその仕事についているわけではないけれど、私なりに調べて発信していけたらと思います。そしてあなたへの知らない一歩になれることを信じています。

他に子どものが大好きで、子どもに関わるし仕事を紹介しています

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放課後児童支援員とは?学童保育の現場で子どもたちを支える仕事

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