高齢者の方から「スマホって難しいねぇ」と相談されたことはありませんか?
今となっては身近になったLINEですが、まだまだ写真のやり取りなど、生活に欠かせない機能も、初めて触れる世代にとってはハードルが高いものです。私自身も両親から「ここどうやってするの?ƒわからないからちょっと見て」みたいなことをよく言われています。
そんな“わからない”を解決し、安心して使えるようサポートするのが スマホ講師。
今回は、この新しい先生の仕事について、内容や活躍の場、必要なスキルまで詳しくご紹介します。

スマホ講師とは?
高齢者や初心者向けにスマートフォンの使い方を教える仕事
実際のスマホ教室では、「電話のかけ方がわからない」「文字入力が小さくて見えにくい」など、日常で困っているポイントが持ち込まれます。
講師は参加者の手元を見ながら、同じ操作を自分のスマホで再現して見せ、ゆっくりと手順を説明します。
各地の携帯ショップや自治体、カルチャーセンターなどで活動
携帯ショップでは新規契約後のフォローとして、自治体や地域包括支援センターでは高齢者の生活支援の一環として開催されます。
会場によっては数人規模の少人数制から、20人以上の集団講座まで規模はさまざまです。
「スマホ先生」「スマホアドバイザー」とも呼ばれること
受講者から「この前教えてもらった方法で孫に写真を送れたよ」と声をかけられるなど、名前で呼ばれる関係性が築かれやすい仕事です。
地域によっては、正式な肩書きよりも親しみを込めた呼び方が定着しています。
どんなことを教えるの?
電話・LINE・カメラなど基本操作
多くの受講者が最初につまずくのは、電話の発信・着信やLINEの使い方です。
「通話ボタンが見つからない」「LINEの写真が保存できない」といった具体的な悩みに、その場で実演しながら解説します。
カメラでは「写真を撮ったあとどこに保存されているの?」という質問も頻出です。
詐欺対策・アプリの見分け方
「○○が当たりました」という怪しいメッセージや、知らない間に入ってしまうアプリの危険性についても説明します。
講師は実際の画面例を見せながら、「このマークや文章が怪しいサイン」など具体的に示し、詐欺被害を防ぐ意識づけを行います。
こちらの記事も併せてご覧ください👉情報セキュリティアドバイザーとは?“サイバー防災”で家族を守る仕事
オンライン手続きのサポート
マイナンバーカードを使った健康保険証の登録や、自治体への申請、オンライン診療アプリの設定など、実生活で必要な操作も指導します。
特に高齢者にとっては、紙の申請書よりも難しいと感じる分野なので、講師が横について一緒に画面を操作します。マイナンバーのアプリは、慣れている世代でも面倒に感じることがあります。まして慣れていない高齢者の人たちにとっては不安要素でしか無いと思いますね。
活躍の場と働き方
📱 携帯ショップでの講師業務
新しいスマホを購入したお客様向けに、初期設定や基本操作の説明会を行います。
1対1のマンツーマン対応や、店内のスペースで複数人向けミニ講座を開くことも。
契約後の満足度向上や解約防止のため、企業内でも重要な役割です。ただし、最近はショップでもお金を支払って教えてもらっているのが現状ですよね。
🏛 自治体や地域包括支援センターの講座
高齢者福祉事業の一環として、役所や地域センターで定期的にスマホ教室が開催されます。
参加費が無料または低額で、地元の高齢者が中心。
「災害時に情報を得るためのスマホ活用法」など、防災や生活安全と組み合わせたテーマも多いです。
🎨 シニア向け教室・カルチャーセンター
民間運営の教室では、趣味や交流の一環として通う方も多く、雰囲気は和やか。
写真編集や動画アプリの使い方など“楽しむ”内容が中心で、受講者同士の交流も盛んです。
家で一人暮らしをしている高齢者も多く、社会とふれあい刺激があることは認知症の予防にもいいですね。
人と触れ合っている高齢者の人たちはいきいきして見えるものです
🚗 フリーで個別訪問やオンライン講座も可能
個人事業として活動する場合、受講者の自宅へ訪問して1対1で指導したり、Zoomなどで遠方の方に教えたりします。
「この人にお願いしたい」とリピート依頼が入れば、安定収入につながることもあります。
💡 副業・週末講師としての選択肢もあり
本業の合間に地域の講師を務める人も多く、教えることがそのまま地域貢献になります。
スマホ講師に向いている人の特徴
📱こんな人なら活躍できます
受講者は「聞きたいけど恥ずかしい」という思いを抱えていることも多く、安心して質問できる雰囲気づくりが大切です。相手の困っていることを上手に聞き出してニーズに応えることが必要となります。
会話のキャッチボールが得意な人は、自然と距離を縮められます。
📖 わかりやすく丁寧に説明できる
スマホの専門用語をかみ砕いて、日常の言葉に置き換える力が求められます。
例えば「アプリをインストール」を「スマホに道具を入れる」と説明するなど、相手に合わせた表現が効果的です。また、同じことを何度も何度も聞かれやすく、その都度丁寧に説明することが必要です。
⏳ 高齢者の反応を急かさず、寄り添える
操作を覚えるペースは人によって違います。
すぐに次の画面に進めず、受講者がボタンを探す時間も“学びの一部”として待てる忍耐力が必要です。
スマホ講師になるには?
📚 スマホ講師の「教え方」をオンラインで学ぶ
シニア向けの伝え方やカリキュラム作り、トラブル対応まで、現場で使える内容を実践的に学べます。
カリキュラムを確認しましたが、初心者にも取り組みやすく、副業・週末講師の第一歩にも向いています。
まずは講座サイトで詳細をチェックしてみてください。

- 👥 シニア向けに「伝わる言い換え」を学べる
- 📱 すぐ使える講座資料・進行のコツ
- 🚀 講座スタート準備の基本まで網羅
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🎓 必須資格はないが、研修や認定講座が存在
スマホ講師は国家資格ではなく、誰でも始められます。
ただし、携帯キャリアや自治体、民間団体が行う研修や認定講座を受けると、信頼性が高まり仕事の依頼が受けやすくなります。
🏢 携帯会社の社内研修
docomo、au、SoftBank、楽天など大手キャリアでは、ショップスタッフ向けのスマホ教室研修があります。
操作の教え方や高齢者対応のポイントまでカリキュラムに含まれ、未経験者でも基礎から学べます。
🤝 地域団体やNPOのスマホサポーター講座
地域のITボランティア団体やシニア支援NPOでは、数日~数週間の講座を開いています。
修了後は地域講師として登録され、自治体やイベントから依頼を受けることもあります。
📚 関連資格の例:スマートフォン・アドバイザー
民間資格ですが、名刺やプロフィールに記載できるため信頼性アップにつながります。
講師募集の際に「資格保有者歓迎」と記載されていることもあります。
📖 高齢者・スマホ初心者にぜひ手に取ってほしい一冊
現場の講習でも「これがあれば復習しやすい」と評判の入門書です。
スマホやLINEの基本から、詐欺対策・便利な使い方までQ&A形式でやさしく解説。
大きな文字と豊富な図解で、はじめての方でも安心して読み進められます。
- 🔍 よくある疑問をQ&A形式で素早く解決
- 🧓 大きめ文字・図解で見やすく、復習にも最適
- 🛡️ 詐欺対策や安全設定もわかりやすく解説
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👀 小さい文字が読みづらい… を手軽に解決。
電源不要・折りたたみで、講座・施設・ご自宅どこでも使えます。
- 🔎 スマホ画面を約2〜3倍相当の見やすさに
- 👜 薄型&軽量で持ち運びラク
- 🎁 来客サポート・講座用の“置き拡大鏡”としても
- 📱 ケースを付けたままでもOK(※厚みのあるバンパーは外すと安定)
- 🧼 レンズは柔らかい布で軽く拭くだけ。お手入れ簡単
- 🎒 仕事・学習・介護現場の“共有用”拡大ツールとして最適
⚠️ ご注意: Amazonと楽天では取扱商品・仕様・価格が異なる場合があります。ご購入前に各商品ページで詳細をご確認ください。
Q. ブルーライトは軽減されますか?
Q. どの機種でも使えますか?
Q. 見え方はどのくらい大きくなりますか?
報酬・収入はどのくらい?
💰 スマホ講師の収入相場(働き方別)
働き方 | 目安報酬 | 現場感のある説明 |
---|---|---|
💼 携帯ショップ勤務 | 時給1,100~1,800円 目安 | 営業時間内に店内講習・個別レクチャーを担当。契約業務と兼務のケースもあり。 |
🏛 自治体・団体の地域講師(委託) | 1回5,000~10,000円(1~2時間) | 月数回の依頼が多い。資料作成や会場準備を含むことがあるため単価はテーマ・規模で変動。 |
👩💻 フリー講師(個別訪問・オンライン) | 1件3,000~5,000円+交通費 | 自宅訪問やZoom等で1対1指導。リピート・口コミが増えると月収の安定化につながる。 |
🏢 正社員(教室運営・講師) | 月給20.4万~34.6万円 目安 | 教室の企画・運営や講座実施を担当。固定給+賞与・手当の有無は企業規定による。 |
- 📌 地域・主催者・内容で単価差が大きい(詐欺対策や行政手続きなどは単価が上がりやすい)。
- 📌 フリーは集客(口コミ・紹介・検索流入)が収入に直結。出張費・資料印刷費は条件確認を。
🧮 ミニ試算(副業・フリーの月収イメージ)
例)個別 90分 4,000円 × 月8件 = 月32,000円(+交通費)
例)地域講座 1.5時間 8,000円 × 月4回 = 月32,000円
※ 上記は報酬の一例。会場費・移動・印刷等の経費は別途。
🖋 あとがき
私が初めてスマホ講師の現場を見たのは、地域センターの小さな会議室でした。
テーブルを挟んで座るお年寄りと、1人ひとりのスマホ画面をのぞき込みながら笑顔で話す講師。
「これで孫に写真が送れる!」と嬉しそうな声が上がった瞬間、場の空気が一気に明るくなったのを覚えています。
スマホ講師は、単に操作を教えるだけではなく、暮らしの中にある「つながる喜び」を届ける仕事です。相手のペースに寄り添い、小さな“できた”を積み重ねることで、地域の情報格差を少しずつ埋めていきます。
- 活動の場は携帯ショップ・自治体・カルチャーセンターなど幅広い
- 必須資格はないが、研修や民間資格で信頼度アップ
- 副業から始めて安定収入を目指すことも可能
📢 本記事が、あなたの新しい働き方のヒントになれば嬉しいです。
「こんな職業も知りたい」というリクエストは大歓迎です。
今後も、知られざる仕事・新しい働き方をどんどん紹介していきます。
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