「おもちゃで遊ぶのは子どもの仕事」と言われることがあります。
ですが、その“遊び”の意味を本当の意味で理解し、支えている人がどれほどいるでしょうか。
おもちゃで遊ぶことは、単なる暇つぶしや娯楽ではなく、子どもの発達や心の育ちに深く関わる大切な営みです。
そんな遊びの可能性を引き出し、子どもや保護者、教育現場をサポートする「おもちゃコンサルタント」という仕事があることをご存知でしょうか?

おもちゃコンサルタントとは?
おもちゃコンサルタントとは、「年齢や発達に合わせたおもちゃ選び」や「遊びを通じた成長支援」を行う“遊びの専門家”です。
子どもだけでなく、大人や高齢者にも「遊びの力」は必要とされており、教育・福祉・医療などの幅広い分野で活躍しています。
🔍この職業のポイント
遊びの価値を広める専門家
→ 子どもにとっての遊びの意義を社会に伝える役割
発達段階に応じたおもちゃを提案
→ 年齢・性格・発達の状態に合わせて最適なおもちゃを選定
「日本グッド・トイ委員会」認定の民間資格
→ 講座と認定試験を経て取得できる(詳細は後述)
🏫 こんな場所で知られています
保育園・幼稚園
小児病棟・リハビリ施設
高齢者施設(認知症予防にも)
百貨店・おもちゃ売り場
などで多様に活躍しています。
🛠️どんな仕事をしているの?
おもちゃコンサルタントの役割は、おもちゃ選びだけにとどまりません。
対象となる人の年齢・発達段階・興味・課題に応じて、“遊び”を通じた支援や環境づくりを行うことが主な仕事です。
保育・教育・福祉・医療の分野で活動するほか、企業や商業施設での商品企画やイベント運営にも関わります。
👇主な仕事内容の例
おもちゃの選定アドバイス
→ 子どもの年齢や特性に応じたおもちゃを提案
保育園・児童館・病院などでの導入支援
→ 遊びの環境づくりや発達支援としてのおもちゃ活用をサポート
保護者や教育者へのワークショップ開催
→ 遊びの重要性やおもちゃの選び方を伝える活動
高齢者施設での回想法や認知症ケア
→ 昔ながらのおもちゃを活用して心をほぐすケア
✨ユニークな活躍例
地域のおもちゃライブラリーの立ち上げ支援
小児科の待合室の遊具設計アドバイス
障がい児向けの特別な遊具開発サポート
このように、おもちゃコンサルタントは「遊び」を軸に、多様な場で活躍できる柔軟な職種です。
🎓どうすればなれる?必要なスキルと資格
おもちゃコンサルタントになるためには、一般社団法人日本グッド・トイ委員会が主催する「おもちゃコンサルタント養成講座」を受講し、認定試験に合格する必要があります。
誰でも受講でき、保育士や教師でなくても取得可能です。そう意味ではハードルは高くないと言えるでしょう。
📘資格取得までの流れ
- おもちゃコンサルタント養成講座を受講
→ オンラインまたは対面(東京・大阪など)で開講 - 課題提出&修了テストに合格
→ レポート提出や選択式の試験 - 認定登録(有料)
→ 合格後、認定料を支払い登録すれば資格付与
💰費用と期間の目安
講座受講料: 約7,5000円前後(税込)
受講期間: 私自身この資格を有していないですが、調べてみると、短期集中型と予め決められた日程で4日で取得できるようです。
デメリット:講座費用は安いとまでは言えないのが現状ですね。
🧠求められるスキル・資質
子どもや高齢者とのコミュニケーション力
おもちゃや遊びに対する探究心と観察力
保育・教育・福祉に関する基礎知識(あると強い)
「遊びを通じて人の可能性を広げたい」という想いがある方
すでに保育士や幼稚園教諭、福祉職として働いている方がスキルアップ目的で取得するケースも多く、キャリアの幅を広げる武器にもなります。
🏢どこで働ける?活躍の場と需要
おもちゃコンサルタントは、保育・教育現場に限らず、医療・福祉・商業施設など幅広い分野で活躍しています。
また、講師やイベント企画者として「副業」や「個人活動」での展開も増えています。
🌟主な活躍の場
保育園・幼稚園・児童館
→ 年齢に応じた遊び環境の提案、保育士への研修など
小児科・リハビリ病院
→ 子どもが安心して過ごせる空間作りや遊びを通じたケア
高齢者施設(デイサービス・グループホーム等)
→ 懐かしいおもちゃを活用した回想法や認知症予防に応用
百貨店・おもちゃ専門店・書店
→ おもちゃ売り場での接客、商品選定、販売促進
👤副業としてこんな働き方も
フリーランスでワークショップや講演活動
自宅での「おもちゃ図書館」開設
ブログ・SNS・YouTubeでおもちゃレビューを発信(収益化も可能)
おもちゃに関する本の執筆や監修
📈注目される背景
遊びが「非認知能力(社会性・創造力など)」の育成に有効と注目されています。
少子高齢化の中で、子どもと高齢者をつなぐ役割として期待されています。
発達障害や特別支援教育における「適切な遊び」の重要性が認識されつつあります。
💰収入や将来性はどうか?
おもちゃコンサルタントは国家資格ではなく、収入は活動の内容と規模によって大きく異なります。
そのため、「副業・プチ起業」としてスタートする人も多く、自分の専門性と掛け合わせることで収益化の可能性が広がります。
📊主な収入源と相場感
ワークショップ講師(親子イベント・保育士研修など)
:1回あたり5,000円〜30,000円程度(内容と規模により変動)
百貨店やおもちゃ売り場でのアドバイザー勤務
:時給1,200円〜1,800円程度(パート・委託)
講座・教材の監修や執筆
:1案件 数万円〜(出版・オンライン教材など)
YouTubeやブログでのおもちゃレビュー
:アフィリエイトや企業案件で月数千円〜収益化も可能
💼本業の傍で副業としての魅力
平日仕事の傍ら、土日にイベント登壇できる
保育士や福祉職とのダブルライセンスで単価UP
地域活動やPTA活動からの依頼もあり、地元で活かせるようになります。
⭐️今後の将来性は?
「非認知能力の育成」が注目されており、教育分野でのニーズは上昇傾向
保護者の関心も高く、子育て支援や地域イベントに引っ張りだこになる可能性
高齢者福祉分野でも遊びの専門家の必要性が高まっており、回想療法、認知症促進予防などにも期待。
以上のことから、おもちゃコンサルタントは、「すぐに高収入」ではなくても、自分の得意や関心を活かして長く続けられる仕事として人気が高まりつつあります。
🌟【おすすめの知育玩具紹介】
「良いおもちゃってどんなもの?」と思った方のために、グッド・トイ認定や教育現場で人気の高いおもちゃをいくつかご紹介します。
実際におもちゃコンサルタントが活用しているものや、発達支援の現場で使われている製品ばかりです。

🎵 ピタゴラス 知育いっぱい!ボールコースターサウンド
- ✅ 安全な設計としっかりした作りで小さなお子様にも安心
- ✅ 「音+動き」で楽しむ学べる、感覚をフルに使う知育おもちゃ
- ✅ コンパクトで導入しやすく、初めての知育玩具として人気
音の反応を楽しみながら「興味の芽」を育てられる、お子さまの“はじめて”に最適なおもちゃです。

🧩 ピタゴラス BASIC 知育いっぱい!ボールコースターDX
- ✅ 大きなパーツで自由にコースを設計できる
- ✅ 空間認識力・創造力・思考力をバランスよく育む
- ✅ ごっこ遊び・試行錯誤を楽しみながら学べる
ダイナミックな仕掛けで飽きずに遊べる!遊びを通じて「考える力」や「空間把握力」が自然と身につきます。
💡どちらを選ぶかの指針💡
二つとも⭐️⭐️⭐️⭐️以上
- より多くの組み立て方で遊びの自由度を求める家庭には「DX」がぴったり。
- 音や反応を楽しむ遊びが好きな子や、初めての知育玩具として導入したい家庭には「サウンドタイプ」が親しみやすく適しています。
🎓【知識を深めたい方へ】
遊びによる発達支援やおもちゃ選びに関心のある方には、以下の書籍もおすすめです。
中でも評価⭐️⭐️⭐️⭐️以上の2冊を紹介します。👇
📕0~2歳 脳を育む おうちあそび図鑑
特長:専門的な知識不要で、家にあるものだけで実践できる“育脳遊び”のネタ帳。あかちゃん期の親子コミュニケーションと発達支援をシンプルかつ楽しく学べます
📕保育とおもちゃ 新版:発達の道すじにそったおもちゃの選び方
特長:乳幼児から6歳程度までの発達を踏まえた「適切なおもちゃ選び」の指針が詳しく掲載されています。発達段階別リストと写真付きで非常にわかりやすく、保育関係者・読者双方に実用性が高い一冊です
「遊びの力」を仕事にするあなたへ。今、読んでおきたい2冊📚👇

📘 0〜2歳 脳を育む おうちあそび図鑑
- ✅ 脳科学者・久保田競氏監修の信頼性ある内容
- ✅ 遊びと発達のつながりが分かりやすく実践的
- ✅ 発達段階ごとの遊びネタがすぐ使える
「遊び=学び」が実感できる良書。
子育て初心者でも取り入れやすく、家庭での遊び支援にぴったりです。

🎓 保育とおもちゃ 新版 発達の道すじにそったおもちゃの選び方
- ✅ 保育士・療育関係者にも支持される定番の実践書
- ✅ 年齢・発達段階ごとのおもちゃ選びが明確
- ✅ 理論と現場の知恵がバランスよくまとまっている
選ぶおもちゃが変わると、子どもの反応も変わる。
現場に携わる方にも、家庭で子どもと関わる方にもおすすめの一冊です。
🎯どんな人に向いている?
おもちゃコンサルタントは、資格や経験よりも「遊びへの関心」や「相手の成長を見守る視点」が大切とされます。
専門知識があればもちろん有利ですが、“人と遊ぶことが好き”という気持ちが出発点になる仕事です。
💡こんな人におすすめです
子どもと関わるのが好きな人
→ 遊びを通して成長を支えたいと思える人
おもちゃや遊びの奥深さに興味がある人
→ 遊びの「発達支援力」や「癒やしの力」を学びたい人
保育・教育・福祉の仕事に就いている人
→ 今のスキルにプラスして、専門性を高めたい人
自分の得意を副業や地域活動に活かしたい人
→ ワークショップ開催や講座講師に挑戦したい人
親として子どものおもちゃ選びを深めたい人
→ 我が子の発達や遊びへの関心をきっかけに資格取得する方も多いようです
🌱向いている“マインドセット
遊びを「学び」や「成長」として捉えられる
相手の年齢・状態に応じて接し方を変えられる
決まった形にとらわれず、柔軟に考えられる
年齢・職種・性別を問わず、多様な人が「遊びの専門家」として活躍しているのが、おもちゃコンサルタントの魅力です。
🔗関連資格:一緒に目指すと相乗効果のある職業
おもちゃコンサルタントは「遊びの専門家」として独立して活躍もできますが、他の資格や職業と組み合わせることで、さらに強みが増します。
教育・福祉・医療のいずれの分野でも活かしやすいため、ダブルライセンス・スキルアップの一環としても注目されています。
🎓一緒に目指すと相性のよい資格・講座
- おもちゃインストラクター(同じく日本グッド・トイ委員会)
→ より実践的な遊びの知識が深まる基礎資格 - チャイルドマインダー
→ 少人数保育や個別支援に強く、家庭的保育に役立つ - 保育士・幼稚園教諭
→ 国家資格としての信頼性と、職場での活用範囲が広がる - 発達障害コミュニケーション指導者
→ 発達特性に応じた遊び方の工夫に活かせる - 高齢者レクリエーション介護士
→ 高齢者との「遊び」に活用でき、施設勤務の幅が広がる - アートセラピスト・プレイセラピスト(アートセラピストは別記事に詳細あり👇)https://www.michishirube-life.com/art-therapist/
→ セラピーとしての遊び・おもちゃ活用を目指す人に
💡組み合わせのメリット
企画力・指導力・集客力など、多面的なスキルアップ
子ども〜高齢者まで対応可能な「遊びの総合アドバイザー」に
施設やイベントからの依頼が増えやすくなる
組み合わせによっては、講師・個人事業主・地域リーダーなどとしての主体的に活躍も期待できる職業です。
🧩まとめ:おもちゃで社会をつなぐ、新しいプロのかたち
おもちゃコンサルタントは、単なるおもちゃ選びのアドバイザーではありません。
遊びの力を信じ、人の心と成長に寄り添う専門家として、保育・福祉・教育・医療などさまざまな場で活躍しています。
資格を取ってすぐに高収入を得る職業ではありませんが、
・子どもの可能性を支えたい人
・自分の知識や経験を「遊び」に活かしたい人
・地域や社会にやさしい貢献をしたい人
そんな方にとって、おもちゃコンサルタントはやりがいにあふれた“選べるキャリアとなるでしょう。
「遊びの価値」が見直されている今だからこそ、自分の“好き”や“経験”を活かすチャンスかもしれません。
「気になる方は、まずは遊びの本から読んでみるのも一歩です👇」
または
「関連記事はこちら 👉 アートセラピストとは?://www.michishirube-life.com/art-therapist/
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